サングラス、日傘、角膜ダメージ修復する目薬を
横浜市衛生研究所はウェブサイトで「紫外線と皮膚・眼について」というセクションを設け、紫外線による目への影響として「白内障」「紫外線角膜炎」「翼状片」をあげる。緯度が低く赤道に近く日光が多い場所ほど白内障は多いという。同研究所では「紫外線を99%以上遮断するサングラス」の着用や、帽子や日傘の使用を呼び掛けている。
東京・中目黒眼科の杉本由佳院長は、参天製薬の「目の紫外線対策」の調査のコメンテーターとして「紫外線は肌や髪だけでなく、目にもさまざまなリスクの要因になり得ます。具体的には、紫外線により活性酸素が過剰に発生することで白目が黄ばんだり、角膜が傷ついて充血やヒリつく痛みの原因になったりするほか、目の病気につながることも」として、視界がゆがんで見えたり、部分的に暗く欠損したりする「黄斑変性症」や、白目の部分が隆起し、黄色く変色している「瞼裂斑(けんれつはん)」などを例に挙げた。
杉本院長によると、最近では紫外線が「糖化」につながることがわかってきており、このことが老眼を促進したり、目の老化を助長する原因になるという。目の紫外線対策としては、サングラスなどのほか、角膜ダメージを修復する機能のある目薬によるケアをあげる。「角膜の組織代謝を促進してダメージ修復をうながす活性型ビタミンB2や、角膜にうるおいを与えて保護するコンドロイチンなどの成分が含まれている目薬」がよいという。