夏を快適に過ごすためには、紫外線(UV)対策も欠かせない。だが、「目」に対する気くばりはあまり行き届いていないようだ。
紫外線は目にも悪影響があり、老眼を促進したり、水晶体が白く濁って視力が低下する「白内障」の一因になるなど、目の老化を助長する可能性があるという。
対策が出来ている人は1割強
1年のうち、5月ごろから8月ごろにかけて紫外線が強まる季節。気象庁によれば、紫外線量は7月と8月に最も多い。
夏にビーチなどで日光を浴びると紫外線により、肌がサンバーン(赤い日焼け)やサンタン(黒い日焼け=皮膚に色素沈着が起きたもの)といわれる日焼け状態となり、その影響は分かりやすい。
近年では、日焼けが加齢にともないシワやシミの原因になっている可能性が知られるようになり、とくに女性にとって紫外線対策は季節を問わず欠かせないケアになっている。
紫外線に注意を促している行政の保健当局では、皮膚や肌への影響とならんで目に対するケアの重要性にも触れているのだが、それほど重視されていないのが実情のようだ。
参天製薬が「目の紫外線対策」をテーマに20~40代の女性500人を対象に行った意識・実態調査によると、「紫外線が気になる」と答えた人は84%にのぼる一方、目の対策が出来ている人は1割強だった。