巨人・亀井「鳥谷選手がすごく心配です」
「くたばれ読売」というフレーズ自体はもともとヤクルトファンが「東京音頭」の前奏部分にのせて合唱していたものだが、同じフレーズを阪神ファンがオリジナルのコールで使っている。なおヤクルトでは08年頃から使用自粛の動きがある。
コールの1つとして野球ファンの間で知られた「くたばれ読売」については、一種の「煽り」にすぎず、本気で「くたばれ」と思っているわけではないパフォーマンス的なものだとする向きもある。一方で、こうした使われ方を知りつつもツイッターでは「あれだけは現地で口に出したくない」と毛嫌いする声があるほか、今回の鳥谷への死球シーンでも用いたことに「いつもは半笑いでやっていたけど、昨日のは皆、殺気立っていた。ちょっと怖かった」という声も出ている。
試合は巨人が3-1で勝利したが、8回に代打で先制適時打を放ってヒーローインタビューを受けた亀井善行外野手の言葉が反響を呼んでいる。インタビュアーに「今日はアクシデントもあって、その後(退場の吉川に代わって)出てきた田原(誠次)投手や、8回もベンチスタートの選手が活躍して勝利をもぎ取りました」と振られると、亀井は「鳥谷選手がすごく心配ですけども」と口にした。その上で「みんなでもぎ取った勝利だと思います」とした。何気ない一言だったが相手球団の選手を気遣う言葉に、ツイッター上では「これこそ真の野球選手」との声も出ている。
鳥谷は負傷後に病院に直行し、鼻骨骨折と診断されたという。25日のスポーツ紙の報道写真では鼻全体を覆うフェイスガードを着けて練習する姿が映されている。鳥谷は歴代2位の1794試合連続出場中(1位は衣笠祥雄の2215試合)。25日の巨人戦では先発を外れたもののベンチ入りしている。