なにごと?胎児の格好で全身布巻き でも癒されるという「おとなまき」って

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「眠ってしまった」「生まれたくないです」

   本当にリラックスできるのか、どんな効果が期待できるかは、実際に体験するしかない。「情報7days ニュースキャスター」では、参加者から「気持ちいい」「眠ってしまった」「生まれたくないです」との感想が出た。胎児が母親の子宮の中でゆらゆらしているイメージのようだ。実体験した男性リポーターは「おとなまき」され、ハンモックに乗ったような状態でゆっくり揺らされ、「水の中(にいる)みたい」と述べていた。

   NPO法人「美えな塾」の片山やよいさんが、ユーチューブで「おとなまき」を解説していた。体験者は、「体が固い」という女性。最初に片山さんが、女性の首の後ろに「首枕」を当てた。頸椎を保護する目的だ。次にクッションを数個並べた上に伸縮性のある大きな白い布を敷き、その上に女性があぐらをかいた状態で座る。巻き方がずれないように、布には中心線が引かれ、その線が女性の背骨に合わせるようにかけ、背中から頭までかぶせた。あとは、頭側と足元側を結んでいくが、その際にすき間ができないようにする。その後、女性を仰向けに寝かせて、体の左右の開いているところをそれぞれ結ぶ。その間、女性の手は胸の前で重ねる必要がある。これで女性は完全に包まれた。

   見た感じは窮屈そうだが、女性は「気持ちいい。すごいリラックスする」という。揺れたり足を動かしたりするだけでも意外と体を使うようで、布の中で汗をかいたとも口にした。15分後に結び目をほどくと「ポカポカ、血流がよくなった感じがする」との感想だ。

   最近では、自宅で夫婦や子どもを交えて一家で「おとなまき」をする家族もいるようだ。注意点として渡部さんは、必ず首枕を着けるよう強調した。単身者の場合、地震など緊急避難を要する際はすぐに脱出できるように、布を切れるハサミを用意しておくとよいという。また、未体験者が「見よう見まね」で試すと間違ったやり方になる恐れがあるので、一度体験するよう勧めた。

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