タモリが「名古屋」と歴史的和解へ? 「ブラタモリ」訪問に衝撃走る

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   タモリが「名古屋」と歴史的和解をする――。タモリさん(71)が全国各地を歩く「ブラタモリ」(NHK総合)で、2008年の放送開始から初めて、名古屋を取りあげると発表され、ネットが沸いている。

   実はタモリさん、30年以上前に「名古屋いじり」をネタにしていた。いわば「敵地」に踏み込むような今回の訪問に、かつての芸風を知っている人や、名古屋出身者からは、驚きの声が出ている。

  • タモリさん(2015年9月撮影)
    タモリさん(2015年9月撮影)
  • タモリさん(2015年9月撮影)

「東西冷戦の終結にも匹敵」

   NHKは2017年5月19日、「ブラタモリ」の6月10日、17日放送で、名古屋を取りあげると発表した。番組公式サイトによると、タモリさんは「尾張名古屋は、家康でもつ?」をテーマに、徳川家康がつくりあげた名古屋城の「強さ」などを探るという。

   この発表を受けて、インターネットでは驚きの声が続出した。かねてからタモリさんと名古屋は「不仲」とされていたからだ。1980年代、タモリさんはラジオなどで、しばしば名古屋をネタにしていた。なかでも「名古屋人は『エビフライ』を『えびふりゃー』と呼ぶ」といったイメージは、いまも全国に定着している。

   これを受けて、ツイッターでは、こんな反応が出ている。

「ブラタモリ、名古屋に来るのは絶対に最終回だと信じていたのに...」
「色々と感慨深いというか、おいらが生きてるうちには見られないと思ってた」
「ブラタモリ名古屋編、東西冷戦の終結にも匹敵する歴史的事件だという」
「ブラタモリ名古屋行きというのは、歴史ファンに説明すると、明治天皇の奥羽巡幸みたいなものです」

   名古屋がおひざ元の中日新聞は17年5月20日付朝刊で、「『名古屋嫌い』誤解だがね」と題して、ブラタモリの名古屋訪問について報じた。記事ではタモリさんのことを、

「『エビフリャー』や『ミャーミャー言葉』などの名古屋弁模写で『いじられる名古屋』の原型を作った因縁の持ち主」

とする一方、1981年に中日新聞が行ったインタビューを再掲し、

「『(名古屋人から)脅迫状が来ている』と明かして地方の不評を認める一方、『憎くて言っているんじゃなくて、おもしろいからやっているんで』とあくまで名古屋嫌いを否定している」

と、80年代初頭の時点で「名古屋嫌い」ではなかったと紹介している。

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