年齢や性別で医師の質は判断できない
津川氏は自身のウェブサイト上で、
「一般的にある程度年齢の上の医師を好む傾向があると思われますが、それが本当に腕の良い医師に見てもらっていることになるのかどうかは考え直す必要があることが今回の研究で明らかになりました」
とし、医師の年齢や性別によって先入観を持たずに客観的なデータで診療の質を判断すべきだとしている。ただし、今回の調査は米国でのデータを元にしたもので、日本で同様の結果となるかは不明だ。
都内の総合病院に勤務する30代の内科医はJ-CASTヘルスケアの取材に対し、「興味深い研究結果」とし、こう答えた。
「一概には言えませんが、若い医師のほうが標準的な治療法や治療ガイドラインに則った手法を順守する傾向にあるのかもしれません。年齢を重ねるとつい経験を優先する可能性も否定はできないですね」