WBA17回、WBC6回、IBF3回防衛の王者
エンダム戦で優位に試合を進めたため、次は世界を取れるという空気も漂ってきた。村田が世界で通用する実力の持ち主であることは証明済みだが、仮にWBA以外で世界タイトル戦が決まった場合に考えられる相手は生半可ではない。
現WBCミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキンは圧倒的な戦績を誇っている。2010年に1ラウンド(R)58秒のKO勝ちでWBAの王座を獲得すると、その後10回王座を防衛して14年、王者より上のWBA「スーパー王者」に認定された。同年中にWBA・WBC世界ミドル級王座統一戦に挑み、2R1分19秒でKO勝利してWBC王座も獲得。15年10月にはWBA・WBC・IBFの3団体世界ミドル級王座統一戦にもTKO勝利した。17年3月までの試合での王座防衛回数は、WBA17回、WBC6回、IBF3回となっている。
インターネット掲示板2ちゃんねるでも村田世界再挑戦の可能性の報を受けて「ゴロフキンとやれるのか」「ゴロフキンに勝ったら伝説だ」「ゴロフキン倒したらミドル級の頂点だな」などと頻繁にその名前が挙がっている。
ゴロフキンは17年9月にメキシコのサウル・アルバレス(26)と対戦予定で、仮に村田がWBCに挑戦する場合、その相手はこの試合の結果による可能性がある。アルバレスの強さも折り紙つきで、この試合は「ドリーム・マッチ」との見方が強い。アルバレスは現在WBOスーパー・ウェルター級王者だが、元WBOミドル級王者でもある。23日付の報道によると、村田陣営にはアルバレス陣営から「対戦してもいい」との意向が伝えられているという。