「死ぬまでセックス」爺さんとどう向き合う? NHKがマジで取り組んだ解決法

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妻は「頭をなで、髪の毛に触れてほしい」だけ

   一方、エキサイトする男性側に比べ、女性の側には戸惑いがみえる。中高年の性の問題が専門の田園調布学園大学の荒木乳根子(ちねこ)名誉教授(医師)は、40~70代の約1000組の夫婦を対象に「どんな性関係が望ましいか」を調査した。その結果、男性で一番多いのが「性交渉を伴う愛情関係」だったが、女性の半数以上が「性交渉を持たない精神的な愛情やいたわりの関係」を望んだ。回答用紙には、76歳女性は「頭をなでてほしい。髪の毛に触れてほしい。性交渉をともなわない接触を欲している」と書き、65歳女性も「私自身は、触れ合ったり、ハグし合ったりして、心のつながりや温かさを感じることで十分なのです」と書いていた。

荒木さん「女性の場合、50~60代で閉経すると性交痛が起こる人が多いのです。治療にはゼリーや女性ホルモン療法がありますが、そんなことをしてまでセックスなんかしたいと思わないよというのが女性の気持ちです」

   この男女間のギャップから、男性の性欲に蓋(ふた)をされるヒズミが介護現場で起こっている。高齢男性をケアする女性介護職員がセクハラを受けるケースが増えているのだ。名古屋市の訪問介護センターの代表、漆原治志さんは、介護サービスを行なっている女性介護士や看護師から「セクハラ被害」の聞き取り調査を行なっている。

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