2017年4月末には毎月17日が「減塩の日」とされることが発表されたが、はじめて迎えたその日の5月17日をとらえ、国立研究開発法人の医薬基盤・健康・栄養研究所は「日本人はどんな食品から食塩をとっているか?」と題する調査結果を発表した。
それによると、日本人の食塩摂取源となっている1位はカップ麺、2位は袋入りなどのインスタントラーメンだった。
医薬基盤・健康・栄養研究所「どんな食品から食塩を」
3~10位は、梅干し、高菜の漬け物、きゅうりの漬け物、辛子めんたいこ、塩さば、白菜の漬け物、まあじの開き干し、塩ざけ――と、日本の伝統的といえる魚介類や野菜の保存食。3位の梅干しの1日当たりの食塩摂取量が1.8グラムなのに対し、カップ麺は5.5グラム、インスタントラーメンは5.4グラムだった。
調査は、12年の「国民健康・栄養調査」のデータを元に解析。対象は20歳以上の男女2万6726人で、摂食者数が300人未満の食品、調味料、香辛料は除外されたた。元になった国民健康・栄養調査は同年11月のある1日の調査だ、通年の生活状況や習慣的な摂取量を反映しているものではないという。
厚生労働省の「食事摂取基準(2015年版)」では1日の食塩摂取量の目標値を、男性8.0グラム未満、女性7.0グラム未満としている。10年版ではそれぞれ9.0グラム未満、7.5グラム未満で、それよりも厳格化されている。厚労省の同年の「国民健康・栄養調査」では、食塩摂取量の平均値は、1日あたり男性11.0グラム、女性9.2gグラムだった。前年比で男性は0.1グラム増、女性は増減なし。
医薬基盤・健康・栄養研究所では「引き続き、食塩摂取量を減らすように努めましょう」と呼びかけている。