スポーツキャスターの一言が...
では、なぜ今回のようなデマが広がったのか。J-CASTニュース編集部が調べてみると、2つの「発信源」が見つかった。まず一つは、現地で観戦していたツイッターユーザーの一人が、「(審判が)観客を注意しに行った」という趣旨の呟きをしたこと。
そしてもう一つは、この試合を生中継していたWEB配信サイト「スポナビライブ」での実況と解説のやり取りだ。この中断シーンを受けて、この日の実況を務めていたスポーツキャスターの生馬アイザックさんは、
「たまにあるんですよね、ナゴヤドームでも。レーザーポインターみたいなものを持っているファンが居たりとか、あれが実際に審判の目に当たったりすることがあるんですけど......」
とコメント。これを受け、解説の元中日の田尾安志さんも「お客さんみたいでしたね」と漏らしていた。
2人は決して、広島ファンがレーザーポインターを使って投球を妨害した、と断定してコメントしたわけではないが、審判がスタンドの方を指したこともあいまって、こうした会話の内容が曲解されて独り歩きし、今回のデマが広がる一因となったようだ。ツイッターでは、
「どこかの中継が発した言葉からとんでもないことに」
「(スポナビ実況のせいで)結構騙された感じになった」
などとして、誤解を招くようなコメントをした実況・解説を「軽率だ」と非難する声も上がっている。