鹿児島県曽於(そお)市が、ふるさと納税500万円以上の寄付者を対象に1台約300万円のキャンピングカー5台を用意し、2017年5月1日から受け付けていたが、19日までに5件の申し込みがあり終了した。
同市は16年度から返礼品にキャンピングカーを用意して寄付を募り一躍話題となった。通常なら注文から1年待ちという人気車種で、地元企業の技術力のアピールでもあったが、総務省が17年4月に高額な返礼品は控えるよう全国の自治体に通知したため、18年度は用意できるか分からない。「曽於という市がある、と知られ始めたのに・・・」と市の担当者は寂しげだ。
「曽於は『そお』って読むんですね」
このキャンピングカーは市内に本社のある自動車改装会社「バンショップミカミ」が軽トラックを改造した「テントむし」という車種で、機能やデザインの良さで人気が高い。2012年の「ものづくり日本大賞」で九州経済産業局長賞を受賞している。J-CASTニュースが17年5月22日に市の商工観光課に取材したところ、ふるさと納税の返礼品が注目されニュースになっていることから、地元企業の技術力と、市のアピールに繋がればと16年度からこのキャンピングカーを返礼品に加えた。500万円以上の寄付者を対象に先着順で3台用意したところ、1日半で申し込みが終了した。今年度も同じ条件で5台用意し、19日までに終了した。
返礼品がキャンピングカーということがニュースになり、市の担当者は、
「曽於は『そお』って読むんですね、曽於がどこにあるか初めて知りました、といったメールも寄せられ、市としましてはPRにつながったと喜んでいたのですが・・・」
と落胆した声で語った。