「@kskgroup2017」への推測
まるで現役引退をほのめかす発言を受けて、インターネット掲示板2ちゃんねるでは「調子さえ整えばまだやれる」との声の一方「ビジネスマンとしてミラノに戻るのか」とも言われている。
ビジネスに本格的に乗り出すのではないかと言われる根拠のひとつが、本田のツイッターアカウントの「@kskgroup2017」というユーザー名だ。本田が16年4月に立ち上げたビジネス用のブランド名も「KSK」であるため、ネット上ではあくまで憶測に過ぎないが「アカウントがKSKグループとかになってるしほんとにもう引退して実業家に転身するんじゃないの」との声もあがった。
本田はすでに経営者として手腕を振るっている。15年6月には当時オーストリア3部のサッカークラブ、SVホルンの経営に参入し、15-16年シーズン後の2部昇格に関わった。
16年7月4日に出演した「NEWS ZERO」(日本テレビ系)では、「クラブ経営にはかねてから興味があった」とした上で、手がけるタイミングは「遅かった」と話した。「サッカービジネスをやっているのは、自分がサッカーに育てられたという思いが強いから。今度は僕の番。僕がサッカー界に恩返しする」との意思も明かした。12年5月には「ソルティーロファミリアサッカースクール」を立ち上げて全国にスクールを拡大し続けており、これも「自分はサッカーがうまくなかった。だから才能ない選手(子ども)に『今諦めるな』と伝えたい。伝えないといけない使命がある」としており、その思いは強い。
こうした教育的な活動が認められ、16年6月には米国の公共慈善団体「国連財団」の青少年担当の役職に選ばれた。就任会見では「僕はサッカー選手であり、起業家であり、そして教育者でもある」と明言していた。
ただ、本田自身はかねてから18年ロシアワールドカップ(W杯)をめざす発言を繰り返しており、現在アジア最終予選も佳境を迎えている。まだまだ第一線には立ち続けるだろう。