井村屋「まさか、本当に完成させるとは...」
あずきバー専用かき氷の開発は、タカラトミーアーツの想定以上に難航したようだ。同社が報道各社に配布した資料では、商品の完成までに計6種類の試作機を製作したと説明。さらには、次のような試行錯誤のエピソードも明かしている。
「(井村屋への)プレゼンテーションの場で『あずきバー』の固さに途中で試作機が壊れるというアクシデントが発生。その後何度か試作機を持って井村屋の担当者を訪れ、目の前で『あずきバー』を削ろうとしては失敗する、ということを繰り返し、第6号機目にしてやっときれいなかき氷を作ることに成功しました」
この資料には井村屋担当者のコメントも掲載されており、そこでは、
「まさか、タカラトミーアーツ様が本当に機械を完成させるとは思っておりませんでした」
と驚きつつも称賛。その上で、「タカラトミーアーツ様が試作機を何度も何度も作って挑戦する姿に、井村屋もドキドキハラハラいたしました」としていた。
タカラトミーアーツの広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、開発にあたって最も苦労したポイントについて、
「開発担当者の話では、削るための刃を固くするよりも、『いかにあずきバーをブレずに固定できるか』に苦労したそうです」
と話していた。