首都圏でプール熱が流行の兆し 埼玉県など手洗い、うがいの徹底を呼びかけ

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   夏季に流行することが多い「咽頭結膜炎(プール熱)」の患者報告数が東京や千葉、埼玉など首都圏で増加しつつあり、2017年5月17日に3都県の感染症情報センターが相次いで注意喚起を発表している。

  • プール限定の病気ではないプール熱
    プール限定の病気ではないプール熱
  • プール限定の病気ではないプール熱

流行時期は夏とは限らない

   咽頭結膜炎はアデノウイルスによって発症する感染症で、ウイルスに汚染されたプールで感染が拡大することが多いため、プール熱とも呼ばれる。発症すると高熱となり、のどの腫れや結膜炎などの症状が表れる。

   東京都感染情報センターが発表した「東京都感染症週報 2017年第19週(5/8~5/14)」によると、都内の小児科から報告された咽頭結膜炎患者数は先週より約1.6倍、同時期の千葉県による週報では約2倍となっている。両都県ともこれまで患者数は増加していなかった。埼玉県の感染症情報センターは19週の咽頭結膜炎患者数が「前週より大きく増加し、今後の動向には注意が必要」としている。

   プールが利用される夏に流行するイメージもあるが、アデノウイルスは1年中存在するため実際には時期を問わず流行する可能性があるという。感染力が強く、目や口、鼻、のどから容易に体内に侵入するため、うがいや手洗いといった基本的な対策に加え、感染者との接触や感染者が触れたものを避けることも重要な予防法となる。

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