母国・仏メディア「エンダム、予想外の世界チャンピオンに」
試合はエンダムの母国・フランスのテレビ局「Canal+ Sport」でも放送されたが、ここでも採点は118-108で村田勝利だった。村田に9点がついたのは2つのラウンドのみで、うち1つは村田が様子見であえてほとんど打ちに行かなかった1Rだった。このテレビ放送の動画がユーチューブにアップされると、試合内容と結果を見たユーザーが世界中からコメントを寄せた。
「私はフランス人で、エンダムを応援していたが、この結果は強奪だ...明らかに村田が勝っていた」
「間違った判定」
「村田は完全に強奪された。エンダムは怖がっていたから、逃げ回りながらジャブを打っていたに過ぎない」
「何だこの結果は? エンダムは5R以降何度もロープにもたれかかっていた」
仏ラジオ局「Europe 1 Sport」のニュースサイトも20日、「エンダム、予想外の世界チャンピオンに」という見出しで報じた。「エンダムの勝利はまったく予想されていなかった。4Rには村田によってマットに沈められた。村田はより正確なパンチを打っており、積極的だった。エンダムはあと2回ダウンしそうな場面があった」と試合内容を評価した。
国内でもさまざまな声があがっている。21日朝の情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)では、野球解説者の張本勲氏が村田の判定負けに言及した。
「村田のセコンドの勘違いだと思った。セコンドは『勝った、これはもらったから無理するな』というようなことを言ったらしい。後半から全然攻めず、防戦一方だった」
また、デイリースポーツによると、元WBC世界バンダム級王者の長谷川穂積氏は
「勝負に勝ち、試合にも勝ったと思う。ただ、WBAの『 特別採点ルール』に負けた」
「極端に言えば、距離をとりながらシャドーをしていても勝つことがあるということだ。これは他3団体と違う」
と述べた。