「世界のエア圭」がピンチである。故障だらけ、なのだ。
メジャー第2戦、全仏オープンはどうなるのか。
メジャー優勝の可能性は「圭%」
今度は右手首痛だった。マドリード・オープンの準々決勝を前に試合を棄権した(2017年5月12日)。
「100%の状態でプレーできないので...」
錦織は試合回避の理由をそう説明した。相手は世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。故障があってはまず勝てない。試合途中の棄権は失礼にあたると考えたかもしれないが、ここは全仏出場のため、と思いたい。
メジャー優勝は本人はむろんのこと、日本テニス界の悲願でもある。錦織は4大メジャー(全豪、全仏、全英、全米)で通算60勝。もう一踏ん張りで頂点も夢ではない位置にいる。
先輩の松岡修造さんがメジャー優勝の可能性についてうまい表現を使っている。
「圭%」
と。つまり錦織自身がカギを握っているという意味で、それは「メンタルの問題」というのだ。優勝する実力はあることを認めている。