一般的には「外すのが普通」だが...
では、「ジャケットのボタンを全て留める」ことは、スーツの着こなしとして「マナー違反」なのだろうか。
NPO法人「日本サービスマナー協会」でプロフェッショナルマナー講師を務める岩崎智子さんは5月19日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「2つボタンがあるジャケットの下ボタンは『飾り』の場合が多いので、留めた場合はシルエットが崩れてシワになってしまいます。ですので、一般的には『下ボタンは外す』のが普通です」
と話す。
ただ、岩崎さんは「(下のボタンは)絶対に外さなければいけないものではありません」とも付け加える。そもそも、スーツの着こなしなど見た目に関わる部分のマナーでは、「相手に不快な印象を与えないことが最も大事」だという。
そのため岩崎さんは、
「下のボタンを外すとラフ過ぎる印象を与えてしまう場合など、カッチリとした雰囲気を出すためにボタンを留めるのは効果的です。今回の場合も、小室さんがそのように判断した可能性は考えられます」
とも推測していた。
また、都内のスーツ専門店の担当者も取材に対し、「2つ目のボタンを外して着るようにデザインされたジャケットが多いことは確かです」とした上で、
「なかには、ボタンを2つとも留めて着るようにデザインされたジャケットもあります。ですので、ボタンを全て留めていたとしても、決して一概に『間違い』と言い切ることはできません」
と話していた。