「どういう記事になるんですか」
一方、例の動画を調べるうち、ひとつのウェブサイトが目に留まった。石垣島の「貸し別荘」だ。その写真が、動画に登場していた、男性が住んでいるとしている海辺のあの邸宅そっくりなのだ。
所有者に電話し、実際に動画を観てもらうと、やはり同じ貸し別荘だったと確認できた。
オフィスは貸し会議室、別荘は貸し別荘。代表の男性が「月に何千万という額を稼いでいる」ということをセールストークにしていることからすれば、さすがに不自然だ。
5月10日。J-CASTニュース編集部は、再び取材依頼のメールを同社に送った。5日後、電話で、「取材はお断りしたい」との返事がきた。前回と同じ男性が出て、
「どういう記事になるんですか。取材を受けたところで、何か変わるんですか?」
という。このため、景表法違反の指摘も含め、3回目のメールを送ったが、18日、改めて電話で取材拒否の連絡があった。
申し込みからおよそ1カ月、登録したアドレスには1日10本近いペースで、大量のメールが届き続けた。文中のリンクを踏むと、
「夜19時にテレビを見ながらリモコンを『ポチッ』と押すだけで30分後に7万円入金される日給7万円テレビモニター」
「財布の中の『小銭』を使って日給10万円を即日現金で毎日作る××××を『50名』限定で配布!」(注=××××は原文では実名)
「500円を毎日2739円に交換しませんか?」
「あなたはきょうから毎日現金3万円をメールで受け取れることが決定いたしました!!」
といった、「諭吉ケーブル」と大同小異のウェブサイトに飛ばされる。メールアドレスを登録すれば、やはり動画付きのページへ。上記の4つは、入り口こそ違うが、中身はすべて先述の「Belize Life」と同じような商品へとつながっていた。