バーベキュー食中毒予防3つのポイント
食中毒を引き起こす細菌は主に肉や魚などに付着、体内では腸の中で増えて炎症を起こし、腹痛や下痢、おう吐、発熱、血便などの症状があらわれる。いずれの細菌も熱や乾燥に弱い。
厚生労働省が15年7月に東京と岡山で行った「食中毒予防に関する意見交換会」で配付した資料で「バーベキューによる食中毒予防」として3つのポイントを紹介している。
その1は「焼くまでは肉は低温に保とう」。これは細菌のできるだけ増やさないため。焼く直前まで保存することをアドバイスしている。たとえば、腸管出血性大腸菌は温度37度で18分後に2倍に、36分で4倍、54分後には8倍に増える。
その2は「肉はしっかり焼こう」。75度で1分間以上加熱すれば病原体は死滅するという。
その3は「トングや箸を使い分けよう」。生肉を扱ったトングや取り箸にも病原体が付着する。そのまま野菜などをつかむと病原体が移行してしまう。生肉を取り扱った手もよく洗うよう促している。