首都圏などで2017年5月18日に発売された「週刊新潮」5月25日号で、発売前の同誌の中づり広告を「週刊文春」が不正に入手し「スクープ泥棒」を行っていたなどと報じた問題で、週刊文春は同日、新谷学編集長名のコメントを公式サイトに掲載した。
コメントでは、「情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません」と反論。「情報収集の過程で、他メディアの動向をつかむことはしばしばあります。そうした『情報戦』は、さまざまな形で新聞やテレビなどのメディアも行っています」とした。
この主張を受け、「週刊新潮」編集部も同日に声明を発表。不正疑惑について何ら釈明が無く、また、文春側の説明が正当な「情報戦」に該当しないとし「潔く非を認めない週刊文春編集長の対応は、全く意外であり、驚きを禁じ得ません」と批判。その上で、
「同誌の編集部の中には、このような不正を働かなくても、週刊新潮と充分戦えると思っていた記者はたくさんいたはずであり、文春の記者の方々が気の毒でなりません」
と皮肉った。