1986年にスタートし、今年で32回目を迎える「2017年サンリオキャラクター大賞」が盛り上がりを見せている。
その熱気は芸能人をも巻き込み、激戦を繰り広げている。
NGT48内では推しキャラが分かれる
「サンリオキャラクター大賞」は、ハローキティやマイメロディなどの主要キャラクターから、パティ&ジミーといった懐かしのキャラクターまで、サンリオの総勢100キャラクターがエントリーする人気投票企画。2017年5月10日から投票を受け付けており、公式ウェブサイトから1キャラクターにつき1日1回投票ができる。
初日の投票速報(総数16万236票)ではウェブ投票の上位10位までが発表され、「シナモン」の愛称で親しまれる「シナモロール」が2万6441票を獲得し、暫定1位をキープ。次いで昨年・一昨年と2連覇中の「ポムポムプリン」が2位につけ、昨年3位の「マイメロディ」、昨年4位の「ぐでたま」が続く。
ツイッターでは推しキャラへの投票の呼びかけが広まっており、その動きは芸能人の間でもみられる。例えば、NGT48のグループ内では各キャラクターのファンが群雄割拠しているといい、北原里英さんは「ハンギョドン」、加藤美南さんと山口真帆さんは「シナモロール」をそれぞれ応援、柏木由紀さんは「フレッシュパンチ」と「ザ ラナ バウツ」へ投票したと報告している。
そんななか、あるキャラクターと蜜月関係を築いて特別な思いを抱いて熱く応援する芸能人がいる。ヴィジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」の歌広場淳さん(31)と、ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIさん(51)だ。
歌広場はシナモン優勝へ全面協力
歌広場さんが応援するのは、初日速報で1位の「シナモロール」。2013年に「女々しくて」で一躍有名になる以前からファンを公言しており、
「シナモンを初めて見たとき、ふわふわで可愛い外見にもかかわらず、バンドマンである僕よりも激しく頭を振り乱していたんです。最初は『ウサギの女の子』だと思っていたら、本当は『イヌの男の子』!そんなギャップを持つシナモンに魅せられて早数年」
とその魅力を語る。
シナモンは昨16年、自身最高位の第2位を獲得しているが、今年は15周年のアニバーサリーイヤーだけあって優勝は悲願。歌広場さんとのコラボレーション動画を秘策に選挙運動に励んでいる。
歌広場さんが投票初日に更新したブログには、
「これから僕はシナモンをサンリオキャラクター大賞の栄誉に輝かせたいがためにめちゃくちゃ騒ぎ立てると思う!!!」
とあり、有言実行ともいうべきか、ツイッターのプロフィール欄は「シナモン/シナモン/シナモン...」と字数制限いっぱいに32もシナモンの名を書き連ねた仕様に変更された。その後も毎日のように愛のメッセージがつぶやかれている。
自身がモデルの「yoshikitty(ヨシキティ)」
一方のYOSHIKIさんが応援するのは、自身がモデルとなっている「yoshikitty(ヨシキティ)」。ハローキティのデザイナーである山口裕子さんがデザインを担当しており、実在の人物に変身しているキャラクターとしては唯一のノミネートとなる。
昨年も7位に入賞した人気のキャラクターだが、今年はYOSHIKIさんファンによる応援がとりわけ熱く、初日速報で10位にランクインする健闘をみせている。YOSHIKIさんが激しいドラムプレイが原因による頸椎椎間孔狭窄症のために米国時間16日に緊急手術を受け、ファンを中心に「願掛け投票」の動きが広まりを見せているためだ。そんなファンの願いも届いたのか、手術が無事成功したことが17日発表された。
YOSHIKIさん自身も12日、ツイッターとインスタグラムで「病院から投票。。」と報告しており、英語併記で投票を呼びかけ。国内外のファンによる票がさらに伸びると考えられ、初日速報8位の本家・ハローキティも十分射程圏内といえよう。
投票の受け付けは6月10日まで。ランキングの行方に注目が集まる。