初日7人、2日目8人から割増運賃
特に取り組むのが、「割増運賃」の徴収だ。同社は旅客営業規則の中で、乗車券・定期券を持たずに乗車した場合、乗車区間の運賃に加え、その2倍の割増運賃を追加で取ることを定めている。たとえば、運賃180円の区間を不正乗車した場合、360円を追加で取り、合計540円を払うことになるという。担当者は、「この規則自体は以前からありましたが、実際は注意した上で基本的に通常の運賃だけ頂いていました。それを今回は、しっかり割増運賃まで取ろうということになりました」と話した。
折り返し駅としてよく利用されるのは、横浜駅から2駅下ったみなとみらい駅だ。上り・下り電車が同じホームの両側で発着するため、乗り換えしやすいからだという。そこで「重点的にみなとみらい駅の取り締まりを強化し、下りを降車したお客様がそのまま上りに乗車しようとした場合、駅員が声掛けして理由をお話ししていただくようにしています」と担当者は話す。そこで故意に折り返し乗車をしていると判断されれば、割増運賃(区間運賃の2倍)を取る。初日の5月17日に7人、18日には8人から徴収したと明かす。
「4月~5月は、新生活ではじめてみなとみらい線を利用する方も多いです。その段階で、折り返し乗車の防止を周知しようという狙いもあります」と、担当者は話していた。