ゲーム内で分身キャラが「デモ行進」 「ECOは終わってほしくない」

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「ついに、この日が来てしまったのか」

   このデモに参加したユーザーの1人で、オンラインゲームに関するプレーブログが書籍化されたこともあるマイディーさんは5月18日のJ-CASTニュースの取材に、

「自然とユーザーが一箇所に集まり思い思いの言葉を発信している状況でした」

と振り返る。誰かが計画して起きた運動ではなく、自然と人が集まっていった形だったという。運営を責める言葉は少なく、「サービスをもう少し続けて欲しい」などと懇願するユーザーの姿が目立ったそうだ。

   デモには最終的に、100人近くのユーザーが参加。あまりに多くのユーザーが一箇所に集まったため、ゲームサーバーが落ちてしまう程の盛り上がりを見せた。サーバーが落ちた後は、自然と解散する流れになったという。

   こうしたデモに代表されるように、サービス終了の発表がECOユーザーに与えた衝撃は大きかった。ECOプレー歴10年だという男性ユーザーは取材に対し、

「今の奥さんはECOで仲良くなった元ネトゲ友達なので、それが思い出ですかね。彼女と初めて知り合った思い出の公園が取り壊されるみたいな、そんな悲しい気持ちになりました」

と話す。また、上述したマイディーさんも、

「ECOが12年のサービスに幕を下ろすと聞いた時は、『ついに、この日が来てしまったのか』という諦めにも似た悲しさを感じました。 まるで、それは自分の祖父や祖母がもう長くないよと言われた時のような気持ちに似ていて、時代の流れだから仕方ないと理解しながらも胸が締め付けられるような感じですね」

と振り返る。マイディーさんはECOの他にも複数のオンラインゲームをプレーしているというが、「誰かが誰かのために何かをしてあげたくなる(ECOの)世界観は 国産オンラインゲームの中でも唯一無二の物だったと思います」としていた。

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