元陸上短距離選手・ベン・ジョンソン氏(55)=カナダ=の出演する広告が物議を呼んでいる。
清廉潔白なアスリートを誹謗
ベン・ジョンソン氏は1988年ソウルオリンピックの男子陸上100メートルで、9秒79という驚異的な世界記録(当時)を樹立し優勝する。しかし、競技後のドーピング検査でステロイドの使用が認められ金メダルは剥奪。89年には現役を引退していた。
その後は、陸上のコーチやスポーツインストラクターとして活動し、日本のテレビ番組にもたびたび出演していた。
今回問題となったのは、オーストラリアのブックメーカー(賭け屋)「スポーツベット」社が2017年5月13日(現地時間)からテレビやユーチューブで公開している同社の「アンドロイド」搭載スマートフォンアプリの広告だ。
CMに起用されたベン・ジョンソン氏の
「アンドロイド(Android)にロイド(roid、筋肉増強剤)を注入」
などといったCMでのセリフが波紋を広げ、オーストラリアのアンチドーピング協会は公式サイト上で
「この広告は、ドーピングの使用を軽視しスポーツ界ではドーピングの使用が普通だとする間違ったメッセージを送っている。清廉潔白なアスリートやその環境を守る人たちを誹謗するものだ」
と、抗議する声明を発表した。
日本での反応はどうか。ツイッターやネットの掲示板では、
「こんなCM作る方も作る方だけど出る方も出る方だよなw」
「日本かと思ったら違うのか ネタとして使うのなんて日本ぐらいと思ったけど」
「面白いからアリ」
と賛否両論あがっている。