「情報漏洩」の次はFBI「捜査妨害」疑惑 トランプ大統領襲う「二重苦」

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トランプ氏との会話を記録したメモの存在が浮上

   これに加えて浮上したのが、米連邦捜査局(FBI)に対して捜査をやめるように「圧力」をかけた疑惑だ。FBIをめぐっては、5月9日にトランプ氏がコミー長官を解任したばかり。FBIは、ロシアがクリントン氏の陣営にサイバー攻撃を仕掛けてメールを流出させるなどして大統領選に影響を与え、その中でトランプ氏の陣営と連携していたという疑惑(いわゆる「ロシアンゲート」)を捜査している。この捜査をトランプ氏が嫌ってコミー氏を解任したとの見方も出ている。ニューヨーク・タイムズは5月16日、トランプ氏が2月にコミー長官と面会した際、フリン大統領補佐官に関する捜査を打ち切るように求めていたと報じた。同紙は、トランプ氏の発言内容を詳細に記録したコミー氏のメモを入手したという。フリン氏は2月、対ロ制裁について駐米ロシア大使と協議した問題が発覚し、大統領補佐官を辞任している。メモはフリン氏辞任の翌日に書かれたものだという。

   この報道を受け、民主党のみならず共和党内からも「トランプ氏はFBIの捜査に影響を与えたり、遅らせたりしようとしたのではないか」などと批判する声が起こっている。

   トランプ氏は16日、

「コミー氏らに対しては政権発足当初から、情報コミュニティーの中で情報を漏らしている人を探すように依頼してきた」

とツイート。

   コミー氏に対して、トランプ氏とのやり取りを明かさないように暗に求めた。

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