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うんこの生々しさを感じさせないように

   一体なぜ「うんこ」に特化したドリルを出版したのか、J-CASTニュースが2017年5月15日に同社編集部に取材したところ、「当初は本当にやるのかな?」と思ったと明かした。

   『うんこ漢字ドリル』の起源は、脚本家の古屋雄作さん考案の「うんこ川柳」。同社の山本社長が面白いと気に入り書籍化も考えたが、最終的に「うんこ」を使った文章を活かせる漢字ドリルの制作に決まったという。ドリルの例文は古屋さんが一人で全て担当し、子どもが学習するうえで機能的に問題ないか、例文が適切か、など熟考を重ねた。

   表紙を飾るキャラクター「うんこ先生」にもこだわりがみられ、

「汚い・下品といったイメージを想起させないように、蛍光カラーを用いたポップでカラフルな色遣いにし、メガネと髭で知的な要素をプラスしました」

と話すように、「うんこ」という題材を扱ううえで、「うんこの生々しさを感じさせずに記号的に扱う」ことを念頭に置いてきたという。

   うんこに対する思いは、古屋さんの映像作品「『うんこ川柳』創始者 武蔵寛(78)」というフェイク・ドキュメンタリーのなかの一言、

「子どもたちがそうなんですけど、私が日本文学を教えたりですね、川柳を聞かせたり、俳句を聞かせても、なんかこう身が入らないというか。ある日子どもたちが『うんこ』という言葉に非常に興味を持って、色々話して嬉々として『うんこ』をいろんな言葉に例えて話しているのを聞いて、これだと」

からも窺い知ることができる。

   シリーズ累計の発行部数は148万1000部(取材時点)と、同社一のベストセラー『人生はニャンとかなる!』シリーズに迫る勢い。

「低学1・2年生向けの発行部数が1番多いですが、全学年・性別関係なく、まんべんなく売れています。当初、女の子にはどうかな...といった懸念もありましたが、女の子もかなり笑ってくれています。『1日で1冊やりきった』という小学校3年生の女の子もいました」

   現在、漢字以外のジャンルの出版も検討中だという。

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