友だちが少ないと男性ホルモンが減る
堀江教授「(Mさんに)仲間はいますか?」
Mさん「相談できる友だちというのは少ないです。皆無に等しいかもしれません。44歳で離婚しましたから、1人暮らしです」
実はテストステロンは、人と接する機会が多い人ほど高い。Mさんの場合はこうした人間関係、家庭環境も影響していると見られる。番組では「自分も少し思い当たる節がある」という武田真一キャスター(49)が、堀江教授にインタビューした。
――男性の更年期障害は、実際にはどれくらい広がっているのですか。
堀江教授「男性更年期障害は、日本では大体600万人ぐらいいることが分かってきました。正式な病名は『テストステロン減少症』というふうに言います。あるいは、医学の言葉で『LOH症候群』とも言います」
――なかなか自覚している人は少ないと思いますが。
「女性の場合は、閉経という大きなライフイベントがあり、すべての女性が大なり小なり何らかの症状を感じるのですが、男性の場合は、一部の人がなるということと、これまでは何となく年のせいであるということで、あまり意識されず、症状が気付きにくいということがありました」