「この相撲を見たら完治はしていませんね」
黒星を喫した初日5月14日の取組み後には、春日野親方(元関脇・栃乃和歌)が同日夜の「サンデースポーツ」(NHK)で「この相撲を見たら完治はしていませんね」とはっきり述べた。この日は小結・嘉風相手に完全に左を封じられ、力なく押し出された。春日野親方は「本来は相手の右手を押し上げて差さないといけない。しかし使えていなかった。左を封じられ、ねじ込めない。体を起こされた。これでは当然(左は)入りません」と、もともと稀勢の里の左が万全でないことに加え、嘉風が講じた対策がほぼ完璧に機能したことも分析した。
本来の相撲とは程遠い内容が続く稀勢の里。かねてから横綱には「結果」だけでなく、横綱たる「内容」も求められるとされる。過去に1日しか休場したことのない稀勢の里だが、3日目を終えてツイッター上でもこんな声がいくつも出ている。
「稀勢の里、勝ったけどさっさと休場してくれ。横綱の相撲じゃ無いし、半分同情されているぞ」
「これは休場も近いかな」
「壊れる前に休場はよ」
「もう休場で良いんじゃないか。稀勢の里の姿をみたいファンの気持ちも分かるが万全の稀勢の里が見たい」