米で腹痛を訴えた男性、手足切断に... 未知の病気かと思いきや「レンサ球菌」だった

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

のどの痛みを感じたら病院へ

   入院後ブリーンさんの体調は急速に悪化し、人工呼吸器がなければ呼吸もできず腎不全、肝障害、血液異常など複数の障害も発症。医師らは家族に「助からない可能性が高い」と伝えたほどだったが、抗生物質の投与と臓器の壊死を防ぐための薬によって何とか回復した。しかし、薬の副作用で手足の血流が滞り壊死してしまい、両足と左手、右手の一部の指を切断しなければならなかったという。

   ブリーンさんの例はレアケースだったが、そうならないためにもレンサ球菌咽頭炎の予防は意識しておきたい。感染ルートは患者の咳やくしゃみに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」が主だ。うがい、手洗いなどの一般的な予防法が有効となる。

   また、のどの痛みがある場合は速やかに医療機関を受診し、検査を受けよう。仮に感染していても抗菌剤による治療で回復する。ただし、合併症を防ぐために症状が改善しても指示された期間、薬を飲むことが大切だ。

1 2
姉妹サイト