鎮痛剤入れる時以外は痛みがない
肺カメラは口からカメラを入れ、気管支を経由して肺の中にカメラを進め、患部を見る。場合によっては、組織の一部を採取して、その腫瘍などが悪性か良性かを判断する。肺にカメラを入れるため、痛みを伴うので麻酔を併用しながら行うことになる。開発された初期には、死亡するケースもあったようだが、「当院では、いまだに事故はありません」と笑顔で言われても、複雑な心境だ。
検査当日は、朝食は軽めにOK。簡単な問診を受け、まずは喉への麻酔から。吸入器で麻酔薬を吸い込むこと10分。その後、喉に直接麻酔薬を噴霧し、いよいよカメラを入れる。点滴により、麻酔薬を落としながら、マウスピースを加えたら、カメラが体内に入ってくる。意識ははっきりしているため、医師の言葉ははっきりと聞こえる。
「痛み止めの鎮痛剤を入れますよ」との声とともに、液体の薬が入ってくる。何しろ、液体を肺に入れるのだから、むせってせき込む。これが苦しい。しかし、薬が効いているようで、肺に痛みはまったくない。30分ほどの検査時間に2度ほど、鎮痛剤を入れたのだが、この時を除けば、痛みはほとんどなく検査は終了した。
麻酔薬・鎮痛剤を使っての検査のため、検査後は最低1時間はベッドで安静。その後に帰宅となるのだが、麻酔の効きやすい人は、検査後もフラフラするようだ。私自身は、30分もすると、麻酔は切れ、喉の痛みが強くなってきた。
検査の副作用として、麻酔が切れると喉に痛みが出て、さらに血痰が出る。また、微熱が続く人もいる。個人差はあるが、長い人では1週間程度続く場合もあるらしい。幸いかな、私の場合、翌日には喉の痛みも血痰も収まり、熱も下がった。
さて、肺カメラ検査の結果だが、後日、検査結果を聞きに行くと、「カメラで見ることはできたが、小さいため、組織を採取することができなかった」とのこと。判定は、良性とも悪性ともわからないということだった。
「CTを使って、経過観察をしましょう。もし、大きくなれば、またカメラを入れ、組織を取るようにしましょう」が結論。
私の病院通いはまだ続く。