TOKIO捕獲の古代魚ラブカ 食べるとアノ魚そっくり

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「臭みがなく、適度に脂が乗っていておいしい」

   横浜・八景島シーパラダイスで飼育員をしている安部奏(そう)さんは5月15日、J-CASTニュースの取材にこう話した。

「サメの中では珍しい種類ですが、相模湾でも、深海の刺し網漁で年に数個体が見つかりますよ。深海のうち比較的浅いところで回遊しています。番組で獲れたのは小さな個体で、もっと大きいのは深いところにいます。東京海底谷のような栄養分があるところは、エサも豊富にあるのでしょうね」

   2015年にはオーストラリアでも見つかっており、安部さんは、同じ環境であれば世界中に生息していると言う。ただ、日本は、漁法が発達しており、深海では大きなタカアシガニを獲るときにラブカがかかることがあるそうだ。

「ラブカもそうですが、深海のサメは、臭みがなく、適度に脂が乗っていておいしいとされます。ラブカの刺身は、白身でさっぱりした味で、マダイと変わらない感じですね。しかし、漁師が獲っても、市場に出ることはほとんどないようです」

   刺し網漁に掛かっても数日で死んでしまうほど飼育も難しいといい、八景島シーパラダイスでは、16年1月に相模湾で捕獲されたラブカを3日ほど生きたまま水槽で展示したことがある。静岡県の沼津港深海水族館でも、16~17年にかけて数回展示されているが、いずれも短期間で終わっている。

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