アニサキス、日本より海外が危ない? SushiやSashimiも気を付けて

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スペインでは推計で年間8000件の可能性

   米ケーブルニュース局CNNのウェブサイト版では健康セクションで、同報告書をきっかけにした欧米でのアニサキス症についての記事を5月11日に掲載した。

   そのなかで、英スコットランド・アバディーン大学でシステム生物学の博士課程で学ぶミゲル・バオさんが、国別のアニサキス症発生状況に言及している。それによると、日本では「毎年2000~3000件」という。ところが、推計によるものだが、スペインでは約8000件発生している可能性があるという。

   スペインでは「生、あるいはマリネにしたアンチョビ(カタクチイワシ)」の消費が多く、数字はリスクアセスメント(危険度評価)に基づき算出されたもので、日本の「診断」に基づく数字と対比させるのは妥当ではないという。

   しかしカルモ医師は「欧州での感染は私たちが考えているより頻度は高いと思う。スペイン・グラナダの複数の市場を調査したところ、水揚げされたばかりのサバの39.4%でアニサキスが見つかった」という。別のスペインでの調査で、スーパー5店舗で売られていたタラの仲間の魚の半数以上が陽性だった。

   米国では、疾病管理予防センター(CDC)のスポークスマンが「まれだが」として発生を確認。食品医薬品局では寄生虫による中毒防止のため「適温による凍結」などを促す流通業者向けガイドラインを設けている。

   海外旅行で、生や生に近い魚、すしなどを食べるときも、日本でとおなじように注意した方がよさそうだ。

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