顔だけでなく頭皮全体もリンパマッサージを
赤澤教授によると、リンパの働きをよくするにはマッサージも大事だという。血液は心臓という強力なポンプがあるため、猛スピードで1分以内に体内を1周する。しかし、リンパにはポンプがない。筋肉の収縮の力で、ゆっくりと体内を回る。だから本来は運動をすると、リンパの流れがよくなり、デトックス効果があがるのだ。運動をせずに、机に座りっぱなしの仕事をすると、夕方に足がむくむのは、重力でリンパからもれた老廃物がたまるからだ。
ここで、赤澤教授はリンパの流れをよくする、リンパマッサージのコツを紹介した。
(1)リンパの滞りやすいところを、丁寧に2本の指で、リンパの流れにそってマッサージする。滞りやすい場所とは、両方の鎖骨下、ひじ、そけい部(足のつけ根)、ひざの裏、くるぶしだ。
(2)顔のマッサージは、耳のうしろにリンパの流れの基点があるので、そこへ流れをもっていくようにこすっていく。また、顔だけでなく頭皮全体もマッサージする。頭髪の下にリンパが流れているからだ。
(3)マッサージは、痛くならない程度にやわらかく。入浴中や入浴直後に行なうと、より効果があがる。