肉をしっかり食べないから肝臓が悲鳴
スタジオで21歳の女性ミドリさんの肝臓をチェックした。153センチ、43キロのスリムな体型。モデルと見まがうほどの美人だ。ゲストのタレント、はるな愛らから「可愛い~」「細~い」という声があがる。西崎教授が超音波測定装置をミドリさんの肝臓部分に当て、肝臓の脂肪量を測った。数値が300以上だと肝臓組織の3割以上を脂肪が占め、脂肪肝になる。200以上だと1割以上を脂肪が占め、脂肪肝予備軍、つまり隠れ脂肪肝となる。ミドリさんの数値は209だった。隠れ脂肪肝だ。
はるな愛「うっそ~! こんなにキレイなのに!」
MCの後藤「(ミドリさんに)食生活で何か思い当たるふしはありますか」
ミドリさん「(苦笑しながら)私、野菜はちゃんと食べていますが、ジャンクフードが大好きで、フライドポテトとかアイスクリーム、けっこう食べちゃいます」
ゲストのはるな愛の肝臓もチェックすると、206だった。こちらも隠れ脂肪肝だ。はるな愛は「ショックです。何がいけないのでしょうか」と西崎教授に聞いた。西崎教授はこう説明した。
「皆さん、肉をあまり食べていないことが原因です。タンパク質が不足しているのです。野菜を食べているから健康だろう、アイスクリームを食べてもカロリー制限の帳尻が合っていれば大丈夫と思ってしまう。肝臓は人間にたとえれば、10人の話を一度に聞いた聖徳太子のような働き者です。体内から様々な栄養素や老廃物が運ばれてきて、次々にさばいていきます。老廃物は解毒し、同時に、栄養は使いやすい形に合成しています。その肝臓の働きを支えるのがタンパク質です。タンパク質が不足すると、血流が滞り、処理できなかった老廃物がどんどん脂肪に変化して肝臓にたまり、脂肪肝になるのです」