東京五輪に向け、新しい商業施設が次々と誕生
こうした厳しい状況の中、地方の百貨店も相次ぎ閉店に追い込まれている。2016年2月には西武春日部店(埼玉県春日部市)、17年3月には三越多摩センター店(東京都多摩市)が閉鎖するなど、枚挙にいとまがない。
J・フロントの幹部は「百貨店にこだわっていては多くの来店者を見込めない。松坂屋の名を外すのは惜しいが、日本の商業地の中心にある銀座で新たな取り組みをしようと考えた」とし、脱百貨店化の狙いを強調する。
銀座では2016年3月、数寄屋橋に「東急プラザ銀座」が開業するなど、東京五輪に向け、新しい商業施設が次々と誕生している。J・フロントの試みはどんな結果をもたらすか、成否が注目される。