NPO法人日本マザーズ協会が主催する第10回「ベストマザー賞」の授賞式で、民進党の蓮舫代表(48)がプレゼンターを務めたことの余波が広がっている。蓮舫氏が夫を邪険に扱う様子がテレビで報じられ、「どこがベストマザー?」といった声があがっているのだ。
さらに蓮舫氏が発言した子育て論「ありがとうとごめんなさいを言えるように」は、菅義偉官房長官の記者会見でも話題に。菅氏は「『ウソをついちゃダメだ』とは、ずっと言っていた」と蓮舫氏の二重国籍問題を皮肉り、会見場の記者から笑いがもれる一幕もあった。
「旦那犬扱い どこがベストマザー?」
「ベストマザー賞」とは、母親としての生き方や考え方が、世の中のママ達の幸せのヒントになる有名人が、ママの投票で選出される賞のこと。2017年は、プロフィギュアスケーターの荒川静香さん(35)や女優の木村佳乃さん(41)、タレントの後藤真希さん(31)ら5人が選ばれた。
蓮舫代表は、同協会の特別顧問で、自身も2013年に第3回ベストマザー賞を受賞している。この意味では「良き母」の代表ともいえるが、今回の「炎上」の火種となったのが、2016年11月に放送されたTBS系バラエティー番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の内容だ。
テレビカメラを東京目黒区にある豪邸に初めて入れ、子供や母親、夫といった家族全員を紹介するという企画の中で、夫で早稲田大学の非常勤講師をしている村田信之さん(50)を「ペット以下の存在」「そのうち居なくなる」と、けなし続けた。
1人でインタビューに応じた村田さんが、「(自分は)植物以下です...。邪魔にならないようにしています」と寂しそうに答えたことも、蓮舫氏の夫に対する厳しい態度を視聴者に印象づけた。
この番組での言動が引き合いに出され、ネットでは
「旦那犬扱い どこがベストマザー?」 「家事はむしろ目黒区議選落ちたことある旦那がやってそう」 「なんだこのブラックジョークは」
と、批判が相次いだ。
さらに、授賞式で子育てについて「1番こだわったのはあいさつ。『ありがとう』と『ごめんなさい』を言えるように教えてきました」と答えたことが、ますます火に油を注いだ。
「さすがガースー! 最高!」
蓮舫氏といえば、2016年に持ち上がった二重国籍問題がうやむやのままでくすぶり続けている。蓮舫氏は戸籍謄本を公開しない考えで、問題が「完全に解決されていない」と見る向きも多い。そのため、この子育て論を「ブーメラン」と揶揄する声が目立つ。
女性の匿名掲示板「ガールズちゃんねる」でも、
「謝罪なんてしないでしょ(笑) ブーメランの勢いが凄すぎ 」 「いやいや、国籍偽ってごめんなさいは!?」
といったコメントが並んでいる。
そしてこの発言は、12日夕方の官房長官の定例会見にも波及した。
記者から、「蓮舫氏は『ありがとう』と『ごめんなさい』が言えることと発言していましたが、菅官房長官は子育てについて何が大事だと思うか?」と聞かれた菅氏は、「『ウソをついちゃダメだ』とは、ずっと言っていた」と、一言。
この質問をした政治ジャーナリストの安積明子氏は、授賞式を報じる記事を「国籍も堂々と言えるように教えましたか?」というコメントつきでツイートしている。質問も二重国籍問題を念頭に置いたものだったようだ。この菅氏の「一撃」は会場にいた記者たちをクスリとさせ、ツイッターでも
「さすがガースー! 最高!」 「菅さんのコメントが良かった」
と、盛り上がりを見せている。