楽天の好調にだれもが驚く。
強打者を2番打者に起用するなど「梨田マジック」が光る。
最強の2番バッター
「楽天の今の姿を予想した専門家はいませんよ」
評論家の中からこんな声が出るほど、今シーズンの楽天は強い。開幕から4連勝3度。ゴールデンウィークが終わった時点で20勝8敗。むろんトップ。
絵に描いたようなスタートダッシュである。
その大きな要因は強打者を2番に据えたことだ。外野手のカルロス・ペゲーロ(ドミニカ共和国)がその男。
開幕戦で2安打(1本塁打)して以来、安定した打撃を見せている。4安打、3安打の固め打ちもあり、本塁打も4月に7本を放った。
「最強の2番バッター」
そう呼ばれるようになった。相手投手にしてみると、1回にホームランバッターと必ず対戦することになる。
野球の戦法では、2番打者はバントをはじめとする小技の持ち主というのが常識、とされてきた。確かに、ほとんどのチームがそういうタイプの打者を置いている。