安倍首相との会談日程は5月2日には決まっていた
だが、こういった見方を小池氏は強く否定。小池氏は5月11日夕方の世界女性サミットの場で、女性が目立ったポジションに立った際の周囲の「やっかみ」に関する質問に対して、
「今も戦っている最中。例えば今日の五輪の会場経費負担問題についても、とっくに安倍総理との会談が決まっていたにもかかわらず、何か急に私が駆け込んだような、そういうイメージ操作が行われていて、『違うのになあ』と」
とこぼした。5月12日の定例会見でも、小池氏は2月頃から「都が負担するために1歩踏み出す」といった発言をしていたとして、
「(都、政府、組織委員会の)3者の事務方による経費の負担調整が協力的に進み、議論が加速していると私は報告を受けていた」
「機が相当熟しているので、さらに前に進めるためにも開催都市である都、そして知事である私が決断する時期」
などと説明。こういった報告をするために安倍氏と会談する日程は5月2日には決まっていたとした。
記者からは
「『脚本・官邸、出演・各知事』のような形で、なかなか小池知事が不利な立場に追い込まれて決断を迫られたかのような印象を与えるような演出をされた」
という指摘も出たが、小池氏は
「今、事務方同士の協議が、ここに来てかなり詰まっている。あまり政治的に、むしろ、そこで混乱をするようなことは避けていきたい」
「政局にされたい方がおられるとすれば、それは残念なこと」
などと述べるにとどめた。