サッカーW杯アジア枠が大幅増でも今より楽しめなくなるって?

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「ここまで来たらW杯の有り難みが無いよね」

   W杯出場枠が増えたからありがたいかと言えば、日本にとってはそうでもないと見る向きが強い。インターネット上ではこんな声があふれている。

「予選ゆる~くなるなおい」
「もう最終予選も見なくていいな」
「ここまで来たらW杯の有り難みが無いよね」
「多すぎてつまらん、真剣味がなくなるよ」
「緩々で飽きられてくるんだろうな」
「負けてもいい戦いがそこにある」

   日本は98年フランス大会以降、5大会連続でW杯出場(02年は開催国枠)を果たしているが、アジア予選は決して楽なものではなかった。テレビやスタジアムでドキドキしながら観戦していた予選の「緊迫感」が大きく減じられると思われているようだ。

   ただ、日本が初出場した98年大会は出場国が24から32に拡大された最初の大会で、アジア枠も2から3.5に増えていた。今でこそW杯常連国となりつつあるが、かつて増枠の恩恵を日本も受けていたと言える。

   W杯本戦も形式が変わる。現行は4か国ずつ8グループに分かれてグループリーグ(GL)を戦い、上位2か国ずつが決勝トーナメントに進出する。それが2026年大会は48か国を3か国ずつ16グループに分けてGLを戦い、上位2か国ずつが決勝Tに進出する形を取る予定。これまでは予選敗退の場合でも3試合はあったのが、下手をすれば2試合のみで大会を去ることになる。あっさり出場を手にしたW杯が一瞬で終わってしまうという可能性があるわけだ。

   こうした状況も見据えてか、17年5月11日の毎日新聞によると、JFAの田嶋幸三会長はアジア枠増加を歓迎した上で、「アジア予選の短縮化」により、本戦に向けた強化に注力できる体制づくりを進める可能性を示した。たとえば、現在アジアは1次、2次予選で12か国に絞り、6か国ずつ2組の最終予選という3段階で行われるが、2次予選で8か国を決定するという方式がありそうだという。

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