甲子園のファン動員は巨人を抑えて最多
阪神は7日には6-0の完封勝ち。首位攻防戦で3連勝したわけだが、地元甲子園でやってのけたのだから、虎ファンが盛り上がったのはいうまでもない。
「盆と正月がいっぺんに来たような騒ぎ」「30年に一度の珍事」「優勝するかも」
ユニークなファンの声に驚き、感動が込められている。
とりわけ9点差逆転の試合は印象が深い。阪神の金本監督は「長いこと野球をしているが初めての経験」と目を丸くしたのに対し、広島の緒方監督は「絶対に勝たなくてはならない試合だった...」とショックのコメントを残した。
この3日間の甲子園に詰めかけたファンは約14万人。1試合平均4万6000人を動員した。3連戦では巨人を抑えて12球団最多である。阪神をはじめ観客動員はセ、パとも順調で、両リーグ合わせて1日あたりの動員20万人超えは3日から5日までを含め4度を数えた。
近年、テレビ中継が減り、サッカーを始めとする他のスポーツ人気に押され気味と言われているプロ野球なのだが、GWの注目度を見る限り人気健在を示した。「プロ野球は生きている」との感を強くした。
(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)