初給油とマイカー以外に注意
だが、JAFの「クルマ何でも質問箱」で「意外と多いトラブル」として紹介されるなど、燃料の入れ間違いはそう珍しいものではないようだ。
JAF発表の資料「燃料の給油違いによるトラブル全国調査結果」によると、給油ミスによる出動の件数は337件(2007年12月1日から2008年1月31日)、236件(2008年12月1日から2009年1月31日)、255件(2009年12月1日から2010年1月31日)、332件(2010年12月1日から2011年1月31日)、256件(2012年5月1日から2012年6月30日)、258件(2013年9月1日から2013年10月31日)と推移している。
多くの年で2か月間のうちに250件前後発生しており、単純計算でもその6倍、年間で1500件ほどが発生していることになる。
また、いずれの年においても、給油ミスが頻発するのはドライバーが自身で給油作業を行うセルフ形式のスタンドだった。ガソリン車に軽油を入れるミスが約半数を占めているが、5%前後と少数であるものの、灯油を誤給油したトラブルもあった。 しかし、発生した原因として挙げられる理由は「うっかり」、「勘違いした」、「いつも乗る車と同じ燃料と思い込み」などの確認不足が主で、「軽自動車は軽油だと思った」の割合は意外にも低かった。また、セルフスタンドの普及も原因の1つのようだ。
JAFは、公式サイト上で
「セルフ式給油スタンドが増加していることから、マイカーではない車両や、初めて乗る車両に給油する時は、必ず車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するなど、慎重に給油するようドライバーに呼びかけてまいります」
と、給油に関して注意を呼び掛けている。