名古屋市の河村たかし市長の「ある発言」がきっかけで、フィギュアスケートの羽生結弦選手(22)のファンたちが怒り心頭状態になっている。
私たち羽生くんファンは負けません
きっかけは、男子フィギュアスケート世界選手権の銀メダリスト・宇野昌磨選手(19)が2017年5月8日、出身地である名古屋市からスポーツ功労賞を受賞する際の一幕だ。
河村市長から宇野選手へ表彰状が贈られ、「名古屋城の天守閣が木造になるから世界で宣伝してきてよ。(平昌)オリンピックで、天守閣ターンとか、シャチホコターン、金シャチターンとか」と冗談まじりのエールが飛ぶなど、和やかな雰囲気で授賞式は進められた。
しかし、その後に飛び出したこの発言が物議を呼んでいる。
「しっかりやっていただいて、チャンピオンの羽生結弦選手に勝ってほしい」
17年12月には名古屋市内でフィギュアスケートグランプリファイナルが開催される。トップ争い濃厚な宇野選手を励ました格好だが、ライバルとして名前をあげられた羽生選手のファンは複雑な心境のようだ。
ツイッターでは、
「公的な人が名指しで誰それに勝ってねとか普通は言わないよね。優勝してね...とかだよね」 「国際試合を開催することの意味もわからんのか名古屋市長おもてなしが泣くわ!日本の恥」 「ヘイト発言やってどうする??」
と、疑問視する声が続出。
ツイッターのまとめサイト「togetter」には、「【羽生結弦選手 現役生活最後のGPFはアウェイでの戦い】自国のエースを貶める河村たかし名古屋市長の本音」 といったまとめまでつくられ、作成者は、
「誰が何と言おうと、私たち羽生くんファンは負けません。2012年真駒内全日本のように辛く、厳しいアウェイの戦いでも、ひたすら応援し続けます」
と訴えている。
あまりの過熱ぶりに「名古屋市長の件、発言は不適切だとは思うけど炎上するほどのことではないと思うんだけどなぁ...」「そうやって騒ぐファンは煽り耐性無さすぎだと思うんだけどなぁ」と、いさめる向きも少なくない。
鈴木明子氏も「標的」に
羽生ファンをめぐっては、過去にも「炎上」騒動がたびたび起こっている。
元フィギュアスケートの鈴木明子氏(32)は17年4月26日、スポーツメディア「webスポルティーバ」のインタビュー記事で、羽生選手に、
「何かを求めるとするならば、もっと感情を入れること」 「もっとエモーショナルにできるのではないかと思います」
と助言を送ると、一部のファンから「鈴木明子ごときのスケーターが何言ってんだか」などと批判される事態が起きた。
また、同年4月2日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)では、羽生選手を特集する際、羽生選手を応援する女性ファンを「ユヅリスト」とテロップ表記し、ファンらから反発が相次いだ。