60度で1分、70度以上の加熱で瞬時に死滅
近年増えているアニサキス症。芸能人も被害に遭っていた。
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さん(40)は2017年1月10日、朝のテレビ番組出演後に猛烈な吐き気がしたため病院に直行、アニサキスによる胃腸炎と診断された。2日後には仕事に復帰したが、発症する前日に刺身をはじめ生の魚介類を相当食べていたという。
お笑いタレント、渡辺直美さん(29)は17年3月30日、体調不良で出演予定だったテレビ番組を欠席した。3日後の4月2日、ツイッターで「食中毒から復活いたしました」「皆様、アニサキスに注意です」と報告。痛みのあまり「病院で泣きました」と続けた。
アニサキスによる食中毒を避けるため、厚労省はウェブサイトで、「目視で確認!鮮度を徹底!加熱・冷凍で予防!」と呼びかけている。加熱する際は60度で1分、70度以上で瞬時に死滅する。冷凍の場合はマイナス20度で24時間以上なら感染性が失われる。また内臓を生で食べない、目視で幼虫を除去する、といった点も大切だ。