元気なお年寄りの食事でわかった 「長生きホルモン」増やす食材とは

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【その原因、Xにあり!】(フジテレビ系)2017年5月5日放送
「健康長生き25の秘けつSP」

   高齢でもエネルギッシュな毎日を送る人たちには、「長生きホルモン」と言われる「アディポネクチン」が多い傾向にある――。こう説明するのは、お茶の水健康長寿クリニック院長・白澤卓二氏だ。

   番組は、81歳の今も現役のタレント、毒蝮三太夫さんと、ご長寿姉妹「きんさん・ぎんさん」でかつて人気を集めた故・蟹江ぎんさんの三女の食事から、アディポネクチンを増やすポイントを調べた。

  • 普段食べているみそ汁の具材が「長寿ホルモン」を増やしてくれるかも
    普段食べているみそ汁の具材が「長寿ホルモン」を増やしてくれるかも
  • 普段食べているみそ汁の具材が「長寿ホルモン」を増やしてくれるかも

70年も食べ続けているもの

   アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンだ。インスリンの働きを高めて血糖値を下げるため、糖尿病予防につながる。さらに血管内の壁を直すはたらきがあるので、心筋梗塞や脳梗塞を未然に防ぐと考えられる。

   血液1ミリリットルあたりに含まれるアディポネクチンの平均値は、5~10マイクログラム。番組では、高齢でも「超」健康な人のアディポネクチン量を紹介した。例えば、99歳でモンブランを走破したスキーヤーの三浦敬三さん(故人)は101歳当時、1ミリリットルあたり31.0マイクログラム、日本舞踊家の板橋光さんは103歳当時で同48.5マイクログラムと、平均値を大幅に上回っていた。

   蟹江ぎんさんの三女、津田知多代さんも、96歳の時の測定で同23.1マイクログラムと高い値だった。番組では、知多代さんが93歳だった当時の食生活の特徴を探った。

   朝7時から台所で朝食の準備に立つ知多代さんは、自らみそ汁をつくっていた。具材は豆腐とわかめ、たまねぎだ。本人いわく、これを365日、何十年も食べ続けているという。

   毒蝮さんにも、毎日のように食べている食材がある。そばと納豆だ。そばは「70年ぐらいになる」とまで話した。

   医師の白澤氏は、2人の食事から豆腐と納豆をポイントに挙げた。共通項は「良質の大豆たんぱく質」で、これがアディポネクチンを増やしてくれる。

1か月続けて食べても増えない不思議

   さらに、知多代さんがみそ汁に欠かさず入れるわかめ、毒蝮さんが長年食べ続けているそばには、マグネシウムが豊富に含まれている。白澤氏は、米国の調査研究で、マグネシウムをたくさん摂取する人にアディポネクチンが多いというデータがあると話した。

   そこで番組では、大豆たんぱく質とマグネシウムを含む食材として、もずくと豆腐を用意し、20~40代の男女4人に1か月間食べてもらう実験をした。これでアディポネクチン激増、と思われたが、結果はさっぱりだった。全然増えていなかったのだ。

白澤氏「ホルモンというのは、1か月ぐらいで増えるものではないんです」

   知多代さんや毒蝮さんのように、長年食べ続けていることこそが重要なのだ。

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