安倍首相「読売新聞熟読を」発言 「黙殺」した新聞と「見出し」にした社

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夕刊フジにも首相インタビューは掲載されたが...

   翌5月9日の朝刊各紙(いずれも東京最終版)では、朝日、毎日、読売、日経が安倍氏の「読売新聞」をめぐる発言を伝えた。朝日と毎日は見出しにも「読売」発言を取り上げた。一方、産経新聞は、2面で「改憲発言 『議論活性化のため』」の見出しで首相答弁の内容を伝えたものの、大手5紙では唯一「読売新聞」の4文字が登場せずじまいだった。

   読売新聞の首相インタビューは4月26日に約40分にわたって収録され、その前日の25日には、産経新聞が発行する夕刊フジの単独インタビューにも応じていた。このインタビューは5月4日付(5月2日発売)の紙面に「北の核・ミサイル放棄へ 国民の平和な暮らし守る」の見出しで掲載されたが、その中で安倍氏は憲法について

「憲法9条があっても、拉致被害者の横田めぐみさんの人生を守ることはできなかった。北朝鮮に日本国憲法を渡して、『この通りにやってくれ』と言っても無理だ」

などと述べた程度で、具体的な改憲論には踏み込まなかった。翌日に収録された読売インタビューと比べれば、ニュース価値は雲泥の差であることから、安倍首相は産経を「袖に」し、その結果、産経の紙面では安倍首相の「読売新聞」発言が「黙殺」された、と受け取る向きもあるようだ。安倍氏の「読売新聞」発言は、9日(10日付)の夕刊フジ(AB統合版)にも登場しなかった。

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