治療は可能だが症状で悩みも...
担当者はフィジェットスピナーの存在を初めて知ったと話してくれたが、まぶたが垂れ下がってしまう症状が多いため、まぶたを持ち上げるためのアームが付いたメガネやテープなどが患者用の道具として販売されているという。
「まぶた以外にも表情筋が動かしにくくなり無反応な人だと誤解されることや、外見的には変化がないものの疲れやすくなってしまい『さぼり病だ』などと言われて悩む患者もいます」
難病情報センターによると2006年の全国調査で患者数は1万5100人となっているが、担当者は現在2万3000人ほどに増えているとした。ただしこれは発症者が増えているのか、診断の精度が向上して増加しているのか、確認できていないという。
ちなみに、フィジェットスピナーの開発者であるヘッチャーさんは現在特許を持っておらず、どれだけ流行してもまったく儲かっていない。しかし、ガーディアン紙の取材では現在の流行に満足しているとし、「筋無力症の子どものために開発したと理解され、人々のストレス解消の道具としても役に立つなら喜ばしいこと」とコメントしている。