日本人初の3階級制覇を果たした元プロボクサーの亀田興毅さん(30)に、ボクシング未経験者が挑戦する「亀田興毅に勝ったら1000万円」がインターネットテレビ局「AbemaTV」で放送されると、ネット上で「グローブの大きさが違う」「ヘッドギアの形が違う」と大騒ぎになり、検証が始まった。
挑戦者に不利な状態で戦わせている、ペテンじゃないのか、という激しい批判が出たが、「体格が異なるからそう見えるだけ」という擁護論もあった。実際のところどうだったのか、J-CASTニュースは「AbemaTV」に話を聞いた。
ヘッドギアとグローブの大きさが違う
この「亀田興毅に勝ったら1000万円」は同局の開局1周年を記念したスペシャル企画で、2017年5月7日の18時から23時にわたり生放送された。対戦相手は2000人以上の一般応募者の予選会を行い、歌舞伎町ホストクラブの支配人、現役高校教師、ユーチューバー、北関東最大の暴走族の4人が選ばれ、試合3分3ラウンドの「ボクシングルール」で対決した。亀田さんをノックアウトしたら1000万円が手に入るが、結果としては亀田さんの3KOを含む4連勝だった。さすがに引退してから1年半、そして4人連続で戦った亀田さんは試合後に、
「4連戦は引退した体には厳しいですね」「(最後の試合は)足がやばかったです」
などと感想を漏らしていた。
しかし、ネット上ではある「疑惑」を指摘する声が出て、大騒ぎへと発展した。それは、ヘッドギアとグローブの大きさが亀田さんと対戦相手とでは違う、というもの。亀田さんはフルフェイスに近いヘッドギアに対し、相手は顔が出る面積の広いフェイスガードタイプ、グローブも亀田さんと相手とで大きさが違うとし、多数のまとめサイトが作られ検証が行われ、
「プロがハンデもらわず、アマがハンデ背負う。茶番でしょ」 「試合ではなくショーなんだから当然だろw」
などといったことが掲示板に書き込まれた。一方で、亀田さんの身長は166センチに対し、対戦相手は175センチ以下、体重は70キロ以下で選ばれている。体格や顔、手の大きさが違うわけだから同じものを身に付けていても見え方は変わるし、装着の仕方でも違って見えるとし、
「ヘッドギアは全員同じ。高校教師だけ顔がでかいのか顎が丸出しになってるけど」 「亀田は自前で、他の人はアベマが用意したから合わなかっただけじゃね?」
などと「疑惑」を否定する書き込みも出た。
実際のところどうだったのか。J-CASTニュースが5月8日、「AbemaTV」に取材した。