日本に黄砂が飛来する季節到来 PM2.5が付着して人体に悪影響

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「源流」北京のPM2.5濃度はまだ高い

   日本国内でPM2.5の濃度が最も高くなるのは、3~5月だ。「政府広報オンライン」に掲載されている、2012年度の「微小粒子状物質の月平均値の推移」を見ると、3月が1立方メートルあたり20マイクログラムを超えており年間を通して最も値が高く、5月がこれに続く。

   しかも、PM2.5の「源流」となっている中国の数値は、5月に入っても高い日が多い。環境省が提供する「PM2.5モニタリングデータ(海外)」で調べると、北京の今月の1日平均値は、5月1日に1立方メートルあたり47.8マイクログラム、3日は同50.6マイクログラム、4日になると同405.3マイクログラムと極端に跳ね上がった。日本では、環境基本法に基づくPM2.5の環境基準は、1日平均値が同35マイクログラムだから、「405.3」という数字の突出ぶりが分かる。

   PM2.5のような微細な大気汚染物質が、黄砂にくっついて日本まで飛んでくるわけだ。「黄砂注意」の気象予報が出たり、「今日はモヤがかかっているな」と感じたりしたら、特に呼吸器に不安がある人は外出時にマスクを着ける、うがいや手洗いを徹底するといった対策を取って損はない。

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