参加者「100円なら悪くない」
このように、批判的な声が目立つCY8ERのハグイベントだが、意外にもファンからの反応は悪くないようだ。実際にイベントに参加したユーザーのツイートを見ると、
「かなり防護服厚めだけど100円なら悪くない。結構ギュって後ろからくるから」
「後ろからハグされながら『来てくれてありがとう』とか言ってもらえるの悪くない」
「クッション挟んだとしても楽しい」
などと好意的な反応が目立つのだ。実際、J-CASTニュースの取材に応じたファンの1人は、
「耳元でメンバーから囁かれるのはみんなドキドキしたり嬉しかったりという反応だったので全体的に好評でした。 ループしてる人もいたくらいです」
と説明。その上で、「SNS上にはアンチもいましたが、会場内では大好評でした」とも振り返った。
そのほか、メンバーが防護服で登場したことに「安心」した様子のファンも目立った。
実は、CY8ER側の事前告知では、参加費100円でハグイベントを実施することしか伝えていなかった。そのため、事前の告知だけを見たファンの中には、応援するメンバーがファンと抱き合うことに不快感を示す声も出ていたのだ。その後、今回のイベントの趣旨が明らかになると、
「CY8ERは安心して応援できるアイドルだと確信した」
「昨日心配したの 返してくれる?」
「いい意味で裏切られました」
といった声も出ることになった。上述した参加者も取材に対し、「(イベントの内容に不安を抱くファンも多かったが)結局インパクトのあるネタに走ってくれたのでみんなホッとして笑っていました」としていた。
このハグイベントの狙いは何だったのか。
J-CASTニュースは17年5月8日昼、CY8ERが所属する「ICIGO STYLE(イチゴスタイル)」に、(1)なぜ防護服の格好をさせたのか、その狙いは(2)ファンの反応はどうだったか――などの質問をまとめたメールを送付したが、同日19時までに返答はない。
(5月8日23時35分追記)
ICIGO STYLE代表でCY8ERメンバーの苺りなはむさんは8日23時過ぎ、J-CASTニュースの取材に応じ、今回のハグ企画の狙いについて、
「もともとこのイベント自体、武道館でライブができると思って参加したんです。でも、詳細を聞いてみると、物販しかできなかったんです。そこで、ファンを驚かせられるような面白いことができないかなと考えて思いついたのが今回のハグイベントでした」
と説明。その上で、服装に防護服を選んだ理由については、
「インパクトのある格好でやりたいと思ったのが一つ。また、アイドルなので直接ファンと抱き合ったりキスしたりというのは何か違うなあと思って、防護服にしました」
と話した。