加工食品に多く入っている塩分に要注意
調査期間中に塩分制限グループでは241人(7.7%)が死亡、制限されていないグループでは272人(9.1%)が死亡した。たとえ、最初は高血圧を患っていても塩分を控えめにした人々は死亡率が低かったが、最初は健康でも塩分をチェックしなかった人々は死亡率が高かったわけだ。そして、一人ひとりの塩分摂取量と死亡リスクを調べると、次のことがわかった。
(1)1日の塩分摂取量が約6グラム(小さじ1杯分)未満の人は、約9グラム(小さじ1.5杯)の人に比べ、死亡リスクは25%も低い。
(2)1日の塩分摂取量が約2.5グラム(小さじ半分以下)ずつ増えるごとに、死亡リスクは12%ずつ上昇する。
この結果についてクック教授は論文の中でこうコメントしている。
「これまで塩分のとりすぎと死亡リスクとの関連を調べた研究はありませんでしたが、塩分をとりすぎると短命になることを明らかにすることができました。今回の研究では、もともと高血圧や心臓病を持たない健康な男女が含まれていたことが重要です。加工食品の中には多くの塩分が入っています。加工食品は健康な人にも危険な要素です。くれぐれも食べすぎに注意してください」